いもこ列車
(河北町中央公園)


物件の所在地:山形県河北町
あし:奥羽本線山形駅下車、駅近くの山形交通バスターミナルより
バスがあります。
奥羽本線さくらんぼ東根下車、タクシーで。


いゃあ皆さん、お晩です。
今回紹介するのは「いもこ列車」という蒸気機関車なんだす。
「いもこ列車」と言っても、いもこ(里芋)を運んでいた訳ではねえです。
山形に最初に開業した私鉄の機関車の煙突に、
火の粉止めが付いていたんだすが、
これがいもこの形に似てるんで、そう言われていたんだす。

最近になってこの「いもこ列車」さ走らせようって事で、復活したんだす。
蒸気機関車は日本にはもうあまり無ぇもんで、台湾から買ってきて、
いもこの煙突さ付けて走らせているんだす。
これが日本では珍しいベルギーっちゅう国で作った機関車なもんで、
時々オラのような物好きも見に来るんだす。

(今回も文中の山形弁には誤りがある場合があります。
不勉強なもので、申し訳ありません)

丁度着いた頃には準備の最中だったす。
最初は草なんかで火を付けて、
その次に薪を入れるのが順番のようなんだな。

火が入っていない機関車はウインチで
引き出していたようだす。
いやあ、煙がすごいなぁや。
いきなり石炭さ入れねえで、
薪を入れているようだったす。

機関車ってのは準備が大変なんだなあ・・・
こういう看板も作られていたんだす。
勉強になるなあ。
型式が「コッヘル形」となってますが、これはメーカーの事で
無くて、弁装置の型式の事だと思うす。
(コッペル社はドイツのメーカー)
いよいよボイラーに赤く火が燃え上がって、
準備ができてきたす。
横の銘板は台湾製糖のものだす。
昔の西武山口線の機関車にも付いていたっけなあ。
いもこのような煙突から煙が上がり、
その横のドームからも蒸気が・・・
もう発車準備完了になったす。
まずは試運転だす。
路線は直線の行ったり来たり。
でも機関車の走行が見られるのは貴重だす。
シリンダーから蒸気があがる「いもこ列車」。
機関庫もそれらしい感じになっているんだなあ。

しかし機関車の写真は難しいなぁや・・
こんな手作りの踏切(?)もあるんだす。
こんな風景、知らずに通りかかったら驚きだなぁ・・・
軽やかに走る機関車を見ていたおばあさんがいたす。
昔を思い出しているんだべかなあ・・・
実はこの機関車、同乗できます。
これが最大の売りなんだなあ。
あくまで大々的に宣伝したりせず、地域の人への
サービスという感じだったす。
機関士さんはもと国鉄のOBの方のようだったす。
この道何十年という感じで、まじめに運転されていました。
機関車の後ろ側はかなり展望がいいようだったす。
お客さんは地元の家族連れが多かったす。
実は無料なんだけども、運転中は列が途切れなかったす。
石炭を補給する機関助士さん。
薪の次に石炭を入れていたようだったす。
地元の青年団の方なんだべかなあ?
石炭を入れると、少し煙が黒くなったようだす。
機関車は道路と並行して走るので、
車を止めて見ている人もいたっけなあ。
プラットホームは無ぇくて、この階段で乗り降りするんだす。
乗りきれなかった人は次の回になるんだす。

普通の公園に本物の機関車があるのは、
ここぐらいのものなんだべかなあ・・・
オラも乗ってみたんだす。
これは機関助士側からの眺め。
本物の助士さんは、横にぶらさがっていたんだな。

本物の運転席はなかなか入れるもんでねえす。
ハンドルを握る機関士さん。
いつまでもがんばってほしいす。

こういう技術は忘れられてほしくねえんだなあ・・・
機関庫に収まる「いもこ列車」、
走るのは午後の1時から3時までだったす。
この車庫にはシャッターがあって、普段は外から
正面は見れねえんだ。
次の運転会までお休みだす。



いもこ列車の運転日・現地の行き方については
山形県河北町公式ホームページ
を参照して下さい。


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